国内最古級の神社の一つである「石上神宮」。
御祭神の布留御大神(ふるのみたまのおおかみ)は神剣に宿った霊威で、「仮死状態となった神武天皇を蘇生させ危機を救った。」という、言い伝えがあります。
このことからもこちらの神社には起死回生の御神徳があるとされ、人気のスポットとなっているそうです。
石上神宮の基本情報
【住所】奈良県天理市布留町384
【御祭神】
主祭神:布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)、布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)、布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)
配祀神:宇摩志麻治命(うましまじのみこと)、五十瓊敷命(いにしきのみこと)、白河天皇(しらかわてんのう)、市川臣命(いちかわおみのみこと)
【御神徳】健康長寿、病気平癒、除災招福、百事成就
【札所等】神仏霊場巡拝の道 19番(奈良6番)
アクセス
公共交通機関を利用する
JR・近鉄 「天理駅」 より徒歩30分
天理市コミュニティバス「いちょう号」(東部線)下山田系統「石上神宮前」バス停下車して徒歩10分
車で参拝する
名阪国道「天理東インター」から約5分
西名阪自動車道「天理インター」から約15分
駐車場
専用駐車場あり。
石上神宮のみどころ
「古事記」や「日本書紀」にも記載のある古社で、特に神宮号に関しては伊勢神宮と同じく最古から記載のある神社となっています。
当神宮にはかつては本殿がなく、拝殿後方の禁足地を御本地と称し、その中央に主祭神が埋斎され、諸神は拝殿に配祀されていました。
明治7年に禁足地が発掘され、御神体の出御を仰ぎ、大正2年御本殿が造営されました。

参道の入り口に立つ大鳥居と「布都御魂大神」の扁額。

こちらは手水舎となりますが、屋根などもなく素朴な佇まいとなっております。

境内を歩いていくときれいな朱色と緑の回廊が見えてきます。

回廊の横を進んで行くと重要文化財に指定されている「楼門」が現れます。

重要文化財の楼門をくぐると現れるのが、国宝の「拝殿」。
残念ながら私が訪れた際には工事中で外観には工事用のホロが覆いかぶさっていました。

樹齢400年前後、幹回り4.1メートル、高さ35メートルにも及ぶ神杉。
昔は神杉が数多く繁茂していたそうです。

石上神宮にの境内にはニワトリが約30羽いるそうです。40年ほど前に奉納されたそうで多くの参拝者を暖かく出迎えてくれます。

石上神宮では2種類の御朱印を頂くことが出来ます。
「通常の御朱印」と「七支刀の御朱印」です。


こちらは国宝の「七支刀」が描かれた「御神劔守」。ピンチを救う起死回生のお守りとして人気だそうです。色は黒とオレンジの二色から選ぶことが出来ます。
摂社・末社
●出雲建雄神社:出雲建雄神
●天神社:高皇産霊神・神皇産霊神
●七座社:生産霊神・足産霊神・魂留産霊神・大宮能売神・御膳都神・辞代主神・大直日神
●猿田彦神社:猿田彦神
●神田神社:高倉下命
●恵比須神社:事代主神
最後に
日本最古の神宮のひとつである石上神宮は、神宝の七支刀や拝殿など3つの国宝があるお宮さんとなります。
現存する中で日本最古といわれている拝殿は2021年7月時点では修繕工事のため全貌を見ることはできませんが、その神聖な雰囲気に触れることはできますし、二十二社の一社に位置付けられている雰囲気を味わうことはできるかと思います。
起死回生の御利益を授かるべく、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
コメント